「#インスタ疲れ」

 

最近、Instagram 上で生きにくさを感じる事が多くなった。 

 

 

お洒落で、良い意味での簡素さ、が強みであったInstagram。 

 

インスタグラマーという言葉が生まれタイムラインが広告やPRに支配される。 

 

インスタグラマーの登場により、

「Instagramらしい言葉使い」や「Instagramらしい写真の撮り方」や「Instagramらしい振る舞い」が世に広がった結果、全員が同じ様な投稿をする様になった。 

 

フォトグラファーは

「フォトグラファーらしい」 

ショップスタッフは

「ショップスタッフらしい」 

美容師は

「美容師らしい」 

 

アカウントを作る事が義務になり

先輩をフォローする事が義務になり

息苦しさは増す。 

 

 

それ以上にInstagramが明らかにしたのは「個人の凡庸さ」だ。

 

 

個人は思っていた以上に発信する事が無い。 

自分の生活の中で「輝く瞬間」を切り取ろうとするが誰かと被る事が避けられない。 

あなたが旅行先で撮った写真は、他の誰かがいつかにアップしていた写真と何ら変わりがない。 

 

そうするうちに「量産型」「インスタ映え」「プチプラ」などの言葉が現れて、「Cafe」「古着」などの少額で楽しめる趣味が脚光を浴び始めた。 

 

何故なら凡庸な我々の思考の行き着く先は「先人の真似」に着地する事が大半だからだ。 

真似事において少額で真似出来る事は大きなアドバンテージでもある。 

 

 

1個人としてインスタ グラムで発信をする上で人の真似をする事は悪くないでしょ。 

その個人が満足するのなら良いじゃないか。 

 

そう思った人も居るだろう。その通りだ。 

 

 

 

ただ、それを社会問題などと結び付けた際には話は違ってくる。 

個人の画一化が進んだ社会に待つのは政治性の低さであり、問題である。 

そういった政治面での問題は「Episode2a」にも綴った通りだ。 

 

個人が画一化された社会において重要な事は、冷静に周りを分析し周りに流されない事である。自分の持つ知識の中の引き出しを開け、周りで起きている事に乗るべきかどうかを正しく自分の物差しで判断出来る事が求められている。 

 

個人の引き出しが少なければ少ないほど真似事やインフルエンサーのPRに惑わされる事が多くなる。そういった引き出しを作る回路が自分も含めて今の若者には強く必要だと感じている。 

 

 

LightBulbは、単に服を売るだけのブランドではなく、服を入り口に環境問題などや政治的問題にも取り組むブランドであると常々声を上げてきた。 

 

しかし

「どういった物を読めば」「どういった事に参加すれば」「服以外の楽しみ方」 

について具体的にこれまで述べてこなかった。 

 

「ある種の知的生産」を以前から少しは楽しんでいた方々からの称賛は得られたが、個人の引き出しを増やす事の楽しさなどを未だ知らない「服に一直線になっている高校生や大学生」には全くもって何の事かわからなかったと思う。 

 

 

そんな思考のプロセスを経て、LightBulbとしてオンラインコミュニティであるWWSDを立ち上げる事にした。 

 

 

前述の通りWWSDを通じて繋がりたい回路は2つありそれぞれにアプローチが違う。 

 

まずは、LightBulbの考えに少なからず共感してくれていた方々だ。 

そういった方々とは消費について共に考え、政治的な問題へも一緒に考えていきたいと思っている。 

 

そして他方は、服にだけ一直線になっている高校生や大学生だ。 

服だけで個人を作るのではなく、内面を豊かにする事で早すぎる消費に抗う回路を示す。 

そうする事によってインスタ的な内容から間隔を置いてソーシャルメディアを楽しめる様になって欲しいと思っている。 

 

WWSDでは3ヶ月1冊の課題図書を設定し議論する配信を始め、選挙への参加、環境問題や世界情勢などの知識の共有を行なうつもりだ。 

 

 

アパレルブランドでありつつ、服を最大限に楽しめる様になる回路作りにも今後は励んでいきたいと思う。 

 

 

What  We  Should  Do 

 

 

加入はこちらから 

https://li-ghtbulb.co/collections/lightbulb-original/products/wwds 

 

 

 

 

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Producer:Naoki Okada
Vice Producer:Kosuke Yamato
Designer:Yojiro Kake 

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