現代において服が持つ役割というのは多様だ。それに伴う着る側の意図も多様である。
ハイブランド群の様に作り手のイマジネーションを反映させたり時代感を切り取った服、ドメスティックブランド群の様にターゲットがある程度に絞られた服、インフルエンサーブランド群の様にファングッズ的な服、ユニクロに代表されるファストファッション群の様に着古される事を最終目的とした服まで様々だ。
そんな中でLightBulbの立ち位置は明確。それは毎日着る事にフォーカスし洗練されたデザインの服を届け続ける事であり、服を着る事を通じて着る側に何か感じさせる・考えさせる事を目指す服を提供するブランドとなる事。
そんな事をブランド立ち上げ当初から考えており、同時に「誰にLightBulbの服を着て頂く事が良いのであろうか」という事を問い続けてきました。
もちろん普段から多くのブランドの服を着用し、他ブランドと比べた上で「LightBulbって良い」とファッション好きな方々に言って頂く事も重要です。
それとは他方で文化圏の方々に着て頂く事も重要になってくるのではないかと思っています。
直感や見た目や本能、そして今までの経験からLightBulbが良いと判断して頂けるファッション好きな(若い)方々とは別に、文化圏の方々にLightBulbの良さを言語で説明して頂く事も重要であると思ったのです。その様な方々は普段からファッションに傾倒していなくとも自分の物差しを本や体験を通じて持っており各人の拘りをLightBulbのデザインに照らして考えてくれると思います。
考える事(何がLightBulbの良さであるか)を行わない、拘りの無い消費を無くしていく事がLightBulbの目指す所です。
スティーブ・ジョブズとイッセイミヤケの関係が正しく、そうであったと思います。
文化という観点では芸術、音楽、洋服の関係もありますが
いずれかの機会に改めて。
そんな中でLightBulbはこの度、八坂公洋 様というピアニストの方が7月6日に名古屋で開催される演奏会への衣装提供を行わせて頂く事となりました。
八坂様はカナダを拠点に活躍する日本人ピアニストであり、カナダを始めアメリカやスコットランド等でも多数の演奏歴があるピアニストです。今回の演奏会ではフィンランド人と日本人の作曲家が八坂様の為に作曲を行った曲々を演奏されます。
海外拠点である点やピアノという文化的な活動をされているという事で今回の衣装提供をお願いさせて頂きました。八坂様の演奏にLightBulbが少しでも寄与出来れば幸いであるという切なるLightBulbからの想いです。
演奏会の詳細は八坂様のホームページ,Instagramから。
https://www.kimihiroyasaka.com
https://instagram.com/kimihiroyasakapiano/
©️YoKo Murata
インフルエンサーに頼らないLightbulbなりの態度表明でもあります。これからもLightBulbの服を着て頂ける方々が誇りに思える様な活動を続けていきたいと思います。
LightBulb
Producer:Naoki Okada
Vice Producer:Kosuke Yamato
Designer:Yojiro Kake
僕自身もお金を出して買った商品が一般人の延長のようなインフルエンサーに提供されているのを知ってムカついた経験があります。
流行りの移り変わりが激しいこの時代で拘りを持った洋服を作るというのはなかなか難しいと思います。ですが、LightBulbの目指しているところは、とても共感できる内容で僕自身も服を選ぶにあたり考えさせられました。
この時代に継続して一貫性のあるブランドはほんと希少であると思います。ブランドとしてコンセプトがあるブランドというのはあると思いますがそれはデザイナー個人が思っていることだけでなく世間からのレッテルが問題であり、lightbulbのようにプロデューサー自ら掲げているコンセプトのあるブランドがどれだけ希少なのだろうと考える機会にもなりました!
自身もピアノを習っていたことと開催が名古屋であるため、今回の衣装提供についてのブログを読んで、チケットを購入しました。
lightbulbから発信される文化を肌で感じ、良い経験になるのではと考えています。今回の衣装提供で少しずlightbulb「らしさ」が見えてきたと思っています。(上からで申し訳ありません)