「早すぎる消費」

LightBulb Producerの岡田直樹です。

*この記事は2019527日のInstaLiveの議論をベースに構成されています。
LightBulbの現在の顧客層、フォロワー層は18~22歳が60%を占めている事も踏まえての議論です。

 

僕たちは早すぎる時代を生きていると思っています。

Twitterに毎秒の様に流れるツイートを追いかける。
24時間で消えるインスタグラムストーリーを観る事に多くの時間を費やす。
Yahoo!ニュースに出てくる日替わりのニュースばかりを見てしまう。
月替わりで新しいゲームアプリをインストールしている。

 

早すぎる時代における消費の形として何が正解なのか。正解などは無いと思います。
消費は個人に委ねられている。だからこそ「拘りある消費」は個人を強化する、豊かにする。
ブランド発足当初から変わらない哲学です。

これは洋服の消費に関わらず消費全体を通して言える事でもあります。

 

大体の人は収入という制限の中から消費スタイルを考えます。
アパレルブランドに対しての消費者層(特にLightBulbの価格帯が捉える層)は服への消費に対して熱心なケースが多く、月の可処分所得の大半を洋服に使うケースが多いです。

各アパレルブランドがSS,AWを標準に洋服を出す中で販売数も限られているとなると、そのタイミングで買わなければ逃してしまうのではないかという不安も服への消費に歯止めが利かない原因となっていると思います。

アパレルブランドとしても新しい商品を出さないと企業財政として回らないというジレンマがあり、ある種の早すぎる消費がアパレル業界にも充満していると思います。

InstaLive内では「ブランド服はブランドバリューがあるから売る事が出来る」という意見もありましたが、ブランド古着が高額を保ったままに取引出来る土壌が整ったのもここ数年の話であり、更に言えばあまり健康的では無いと個人的には思っています。

 

そういった傾向を含めて私が個人として思う事は、可処分所得の多くを自由に使える年代の方々だからこそ今まで洋服に使っていたお金の一部を読書であったり旅行であったりライブであったり体験の方に向けていく事が重要であるという事です。

体験というのは洋服とは違い、形として残らないコトなのでモノである洋服に消費傾向を向ける方々にとっては難しい転換なのかとも思います。高級フレンチを食べるくらいなら服を買いたいという気持ちが働く事も個人的にとても理解出来ます。

その一方で人生を長いレンジで捉えた時に体験への投資の方が将来に向けていい影響を及ぼすとも思うのです。

 

それらを踏まえてLightBulbのプロデューサーとして思う事は、拘りある消費によって洋服消費のサイクルを少し遅らせる事です。これまで特定のタイミングでしか買う事が出来ないという事をインセンティブとしていた洋服購入を通年的なものに変え「シャツは今月パンツは来月」という様なサイクルを実現させ、体験の方にも消費を向け、更に拘りある消費をそれぞれの中に確立させていく。体験を元に自分という個人を作り出していき、自分の中での洋服を買う基準も定めていく、「芯や軸」を作ると言った事にも近いと思います。そういう所を目指して行きたいと思っています。

もちろんその結果としてファストファッションで洋服への金銭消費を抑え、体験に消費を向けたいという人もいると思いますしそれを否定する事もありません。(もちろん服に拘る事も自己表現の中の大事な部分だとは思いますが)

 

その為の重要課題の1つが、LightBulbがブランドとして「LightBulbの洋服さえ買っておけばいい」という気持ちを与えられるかどうかだと思っています。デザイン性で優れた、機能性で優れた、数年単位で着ても色褪せない、そういった基準を満たせるかどうかに懸かっていると思います。
更に、コミュニティでの活動によりLightBulbを好きだと言って下さる方々の拘りを拡張する事の出来る様な活動の提供に努める事。

実現した時には、顧客が購入するという方向だけに向いていた矢印が双方に向く様なブランドと成り得ると思っています。

 

LightBulb

ProducerNaoki Okada
Vice ProducerKosuke Yamato
DesignerYojiro Kake

コメント

  1. 服に関しては視覚だけで楽しむ傾向が未だ未だ強い一方でLightBulbの様にイデオロギッシュに活動するブランドは拡散力が1番のハードポイントになりそうな予感がしています….

    1. 全員が全員ではありませんが、世界的に見ても日本人はやはりまだ自分の好きな服を好きなように着るのではなく流行に沿ったものを購入するという傾向があるのかなと思います。またそういった傾向があるため早い消費が生まれてしまうとも言えますし、逆説的にそのおかげでブランドが成り立っているのかなとも思っています。他人のお金の使い道にケチをつけるわけではありませんがそれは消費ではなく浪費ではないかと思います。1シーズン着てすぐまた流行りを追って服を買い直すまた1シーズン着てというサイクルがあるのではないかと、、、lightbulbの考え方はこのような人達には受け入れがたい考え方かもしれませんが逆にその層を取り込んでしまえたら一大ムーブを起こせるのではないかと個人的には考えています。

  2. ファッションや食事に限らず、低価格化や一部無料化による『ファストコンテンツ』が量産化しているように感じます。
    それにより消費の加速が進んでいるのではないかと思います。(もちろんそれだけが原因ではありませんが)

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