LightBulb Producerの岡田直樹です。
2019年から服を売るようになって2年半ほどが経ちました。
元々ファッションの領域にバックグランドがなかった自分がブランドを運営を通じて感じたことや養うことが出来た価値観は非常に多くあります。
服飾系の学校に通う人であれば在学中に感じるようなことなのかもしれませんが私にとっては新鮮な感覚でした。
「自分が着たいと思える服を作りたい」というブランドから「服とは何であるか」を考えるブランドに徐々に変化していきました。
特に洋服廃棄の問題には関心を強く抱き、WWSDとしてプラスティック問題に一石を投じれていることは良い協力者に囲まれたブランドだと胸を張って言えることだと思います。
それだけブランドと消費者という垣根が無い良いブランドとも言えると思います。
同じ目標に向かって同時に進んでいけるブランドだと誇っています。
それと対照的に「ブランド規模が小さいが故に出来ないこと」にすごく憤りを感じるようにもなりました。
ブランド規模が小さいから生地開発まで出来ない。
プラスティックの梱包材についても出来る限りの努力はしたいが社会的に影響力の持てるような根本的なものにはなっていないこと。
社会的に影響の持てないブランドならばゴミが増えるだけだし、活動しない方がいいと考えています。カッコイイだけの服は世界中に無数とあるのでそこで買ってもらえばいいと思います。
世界中の前衛的なアパレルブランドは全て「カッコいい+何か」で勝負しています。それは動物保護でもあれば環境保護でもあります。
つまり消費者の側も、その何かを信じ・支える姿勢が必要なのです。
かく言う私も、アパレルブランドという文脈以外では生産者ではなく消費者な訳です。電化製品を買う時・車を買う時・投票行動を行う際… 全ての瞬間にその主義や主張に注意を払います。
その人やブランドの考えを信じようと思えるのか。
AppleやStarbucksがトップランナーなのはそのプロダクトのみならず主義や主張の面にもあります。
そして、LightBulbにとっての主義や主張を考えた時にリブランドの必要性を感じました。
今まで思想として前に押していたプラスティック問題と服の廃棄問題について胸を張れるほどに先頭を走っていないと感じました。
LightBulbから服を買うことの意味を本当に考えた時に「何かを考えて行動したこと」に本質があるのではないかと思いました。
「服の廃棄に気を使っているLightBulbから服を買うこと」
「遅い消費を掲げ、シーズン服から脱却したLightBulbから服を買うこと」
「そこに至るまでの過程で考え、判断を下した自分を誇る」
そう思えるようなブランドであるということが我々の本質であると考えました。
カッコいいだけの服はいらない。
なぜLightBulbなのか。
LightBulbの服を着るということが何を表すのか。
そんなブランド像をこれから目指し、プラスティックゴミリサイクルへ寄付も続け、遅い消費も掲げ、買って頂く方々にもっともっと様々な物事について考えて頂けるブランドを目指そうと思います。
LightBulb Producer
岡田直樹