「触ればわかる」 

 

本文の最後で「Amazonギフト券 30万円分配布」のアナウンスをするが、その前にそこに至った経緯を紹介したい。 

 

 

 

まず、LightBulbが掲げる方針と現在抱える課題を共有したいと思う。 

 

 

方針 

 

 

・デザイナーに掛洋二郎と迎えデザインと向き合う事 

 

近年は、個人がブランドを立ち上げる事が一昔と比べ容易になった。LightBulbもそこから恩恵を受けているブランドと言っても過言ではないと思う。ブランドを立ち上げたいと思った時に沢山の縫製工場から検討を行う事が出来る日本という土壌もこの流れを後押ししていると思う。 

しかし、その結果としてブランドが多く立ち上がり、デザインそのものが無視されがちになっているようにも思う。「安価」「ファングッズ的」「一過性」の流れが大きな波のように押し寄せて来ており収まる気配がない。インターネットの普及によって情報の伝達が容易になったからだ。 

 

 

マルジェラのタビシューズを持っていても、マルジェラの服作り信念を知らない。

 

インフルエンサーブランドから服を買うがその背景の思いや信念を知らない。

(この場合は作り手に信念が無い事が多いが)

 

ましてや、ショッピングモールで見かけたセールに飛び付いて買ってしまうなんてもっての外だ。

そんな消費スタイルが現在のアパレル産業構造を疲弊させている。

 

 

 

だからこそ、LightBulbはデザインと信念を重んじる。 

 

昔の日本人が着物を何十年に渡って着続けた様に日本人には本来として「物を大事に思う心」「物の細部を見極める心」が備わっていると思う。備える気がないならLightBulbとはサヨナラだ。 

 

作り直しを繰り返し、いつ見ても良いと思える様な、自分が着る事を大前提とした服作りにブランドとして挑む。それは買って頂く方への最低限の礼儀だと思っている。 

 

 

 

・服を長く着る事 

 

現代のアパレルブランドを取り巻く構造は破綻している。安い服が多く売られ、残され、セールにかけられ、焼却処分される。 

多くのブランドはリユースやリサイクルによって解決策を見出そうとしているが、洋服は金属ほどにリサイクル出来る部分が少なくそれにより土壌整備も中途半端感がある。それならば顧客側が買わない事を心掛ける事の方が容易である。「好きな服を長く着る」という姿勢をブランドとして提示していきたい。洗練されたデザインは簡単には飽きられない。 

 

 

・オンライン限定ブランドである事 

 

LightBulbはオンライン販売限定ブランドである。

それは、アパレル産業が抱える問題として販売コストが高いという点があるからだ。 

 

企業として利益を上げる必要がある→人件費が高い・土地代が高い→生地に掛けるコストを下げる→質の低い服が蔓延する→人が生地や質を重んじなくなる→薄利多売で廃棄が多い産業構造が出来上がる(廃棄するリスクが低いから) 

 

もちろん良いデザインを考える為の時間も人件費はかかる訳だ。 

全ての問題が点として繋がり線になった結果が現在のアパレル産業だと言っても過言ではない。 

 

 

・環境に配慮する事 

 

現在のアパレル産業は作られた洋服の50%~70%が廃棄されている。このデータは集計法によって変化するが半数である50%は超えていると見て間違いないだろう。それは上に挙げたようなアパレル産業の産業構造があるからだ。 

 

LightBulbは環境面に最大限に配慮する。海外では顧客側の意識が変わりつつある。環境面に配慮していないブランドを買い物リストから外すという行動まで起き始めている。しかし本当に変わる側は産業・企業側であるべきだ。何件の個人家庭のクーラー使用量が1つのビルでのクーラー使用量になるだろうか。何件の個人家庭の生ゴミの廃棄量が1件の飲食店の生ゴミの廃棄量の総量に達するかをイメージすれば、いかに企業側の努力の必要性がわかるだろう。 

 

LightBulbは、アパレルブランドとして廃棄を0に限りなく近付ける。洗練されたデザインの服を数年に渡って売り続ける。そうすれば廃棄は少なくて済む。更に梱包用プラスティックの総量を極力減らす。そしてプラスティックのリサイクル技術を開発する民間団体であるPrecious Plastic への毎月の寄付を行なっている。 (Blog記事 「わかる奴から始める」

 

 

 

 

これらの事柄により現在のLightBulbが成り立っている。これらを知らずにLightBulbから服を買う事と、知らないまま買う事は大きな違いを生むと思っている。 

 

 

しかしながら、現在のLightBulbは大きな問題を抱える。 

 

それはオンライン専売であるが為に知名度が低く、手に取ってもらえる回数が少ない事だ。 

 

これだけのコンセプトを掲げて、実行に移しているブランドは世界的にも稀だと思う。アパレルブランドのおおよそが、上に挙げた事項のジレンマに引っかかってしまう。それはLightBulbの小さな規模だからこそ実現出来ているという部分もある。 

 

 

もっと手に取ってもらえる機会が増え、もっとLightBulbのデザインの質・生地の質が伝われば消費への態度を変えられるのではないかと考え続けている。 

 

 

 

なので、だからこそ、30万円配布を行う。 

 

 

以下は参加概要。 

 

 

・先着の絶対配布型 (30万円分が無くなり切った時点で終了) 

 

・洋服の購入者が対象 (インナーシャツ・財布シリーズを除く) 

 

・購入一点につきAmazonギフト券1000円分をメールにより配布、その後インスタに感想と共に投稿を行なった場合は2000円分の追加配布 (1点あたり最大3000円の配布) 

 

・試着を利用の上での購入はメール1000円分・投稿1000円分の2000円が上限 

 

最低でも100名には3000円分のAmazonギフト券が行き届く。 

 

 

 

これは在庫処分といった文脈では一切ない。LightBulbは今後も同型の服を売り続けていく。

 

これだけは強調しておかなければならない。

 

 

1人でも多くの人にLightBulbのデザインや洋服の質が伝われば本望だ。 

 

 

 

 

LightBulb 

 

ProducerNaoki Okada
Vice ProducerKosuke Yamato
DesignerYojiro Kake 

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